獣医師広報板トップページ動物よくある相談メニュー動物病院のX線撮影の線量について
獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃん動物病院のX線撮影の線量について
文章:プロキオン(獣医師)
初出:2005/11/17
◆「動物よくある相談」利用についての注意事項
★情報は自己責任でご利用ください。
★記載されている記事は獣医師広報板の掲示板に投稿されたものが中心で、獣医師広報板の
 見解を代表するものではありません。
掲示板過去発言検索システムも試してみてください。
★飼育方法の質問はペット動物フォーラムの各動物種別掲示板をご利用ください。
★特に獣医師のコメントが欲しい質問は、意見交換掲示板をご利用ください。
◆こどもあんぜんサイト宣言◆
こどもあんぜんサイト宣言

◆過去発言検索システム◆
過去発言検索システム


この質問は、本来であれば、勤務されている病院の院長先生にお尋ねして貰わなくてはならないのですが、キチンと答えられる院長先生というのも、あまりおられないように思います。
(教育システムがそこまで行っていませんでしたので)
まして、AHTさんということであれば、明確な回答ができる方というのは、稀な存在になるかもしれませんので、私がレスしてしまいます。

まず、X線被爆についてどう考えますか? という前に実際に被爆しているのでしょうか?

何をもって「被爆」とするのかの定義が、まず第一なのですが、一次照射のX線を浴びているのであれば、それは機器の取り扱いや動物の保定に問題があるように考えられます。
散乱線による二次被爆のことであれば、蛍光バッチやポケット線量計で測定されてしまう程の積算量に及んでいるのでしょうか?
もし、そうであれば、これも同じことが言えます。
まあ、普通であれば、毎月の測定結果は、「0」か「測定限界以下」が報告されてきているはずです。

放射線には、自然界における天然の放射線が存在し、その被爆線量は、2.4msVです。
(宇宙線から0.36、大地から0.42空気から1.63)
私達は、特別X線に関わる仕事をしていなくても、生まれた時から、毎年これだけの線量を被爆していることになります。

この量がどれくらいの線量かと言うと、通常の人間の胸部X線撮影における直接被爆する線量として、0.05〜0.1msVとなりますので、およそ、年間24〜48回撮影したことに相当します。
すなわち、毎月2〜4回X線の集団検診を1年間受け続けて、やっと自然放射線2年分に相当するということになります。
言葉とすれば、やや妥当性を欠きますが、1年に2歳の歳をとったということにでもなりますか。
ここで大事な事は、測定可能な直接の被爆線量として計算したらということです。
測定できないレベルの散乱線量では、これとすら比較しようがないということです。

獣医療法においては、1年間の許容被爆線量を50msVとしています。
X線の測定用具における測定結果が、この値に到達しえるのかというと、これは、あまりにむちゃな撮影を実施していない限り、現実離れした数値です。
0とか測定限界以下の数値であれば、いったい何年分を積算したら、この数値に達するのか、ちょっと分かりようがないのです。

何故、このような数値を設定してしまったのかといえば、人間の方の「医療法」の数値をそのまま借りてきたからです。
人間の方の「医療法」では、放射性同位元素の使用や保管を想定していますので、こちらは、動物のX線の0.02秒とか0.1秒とかの照射時間とは異なり、24時間ずっと放射線を出し続けています。
そして、決してその放射線量も0という数値にはなりません。
このような放射性同位元素を取り扱う機関と同列にしてしまったからなのです。
もっとも、人体そのものの許容できる線量に差異があるわけでもないので、かまわないと言えばかまわないことになりますが。

あと、女性ということであれば、腹部の許容線量は、13msVという数値がありますが、これはさらに妊娠が発覚した時から出産までに10msVとなっています。
実は、ここに問題があって、獣医療法では、この数値をもって作業に就くことを認めておりますが、労同案全衛生法では、妊婦の就労を認めていないはずです。
これは、被爆線量が測定できるできない如何にかかわらずのことであったと記憶しています。
#獣医療法では、許容数値が大きいので、測定できない線量のままであれば、出産時まで就労できてしまいます。

そして、医療被爆に関して言えば、1956年に国連の科学委員会からX線撮影時の「生殖腺の被爆線量」の測定報告という課題が出されており、
1.撮影時間がひじょうに短い。
2.主な線束が生殖線に入らず、散乱線のみでは極めて微量のため測定が困難である。
3.適切なファントムがなく、若い女性の死体が手に入りにくくサンプルが集めにくい。
というような、問題点があったそうです。

2については、そのために新たに特別に測定器具の作成が必要だっとそうです。
3のファントムというのは、生殖腺に達するまでに人体が吸収してしまう線量に相当する仮想物体です。
人体の各組織によって線量の吸収率が異なるので、同じ線量を被爆しても、組織によってダメージが違ってくるからです。
まあ、そのような試行錯誤から得られた結果というと、日本人1人当たりが1年間に受ける「平均生殖腺量」は10〜30mremという数値が得られたということだそうです。
参考までに、「遺伝子有意線量」は、39mrem、白血病有意線量としての骨髄線量は、胃の間接撮影の場合で、14.5mradで、胸部集団検診の場合で9.3mradということになるそうです。

急に単位がシーベルトから、レムやラドに変わりましたが、これは、そのことについて記載している文献の記載がそのようになっているからです。
単位については、換算するのも勉強のうちですので、そのまま転載しました。
そして、数値については、これは日本の数値であって、国によって数値に差異があります。

さて、あなたの病院のX線は、どのくらいの線量で実施されていますでしょうか?

詰まるところ、0にはどのような数字(大きかろうが、小さかろうが)を積算しても、0にしかなりません。
蛍光バッチやポケット線量計の測定値が、0であれば、計算上の値しか出しようがないことなのです。
被爆値が報告されてくるようであれば、それはすなわち「事故」ということになります。
防護服まで着用しているのであれば、さらに限り無く0に近いということになります。
ということで、X線撮影装置の取扱いや動物の保定に遺漏がない限り、心配されるようなことは起こり得ないはずなのです。
さらに付記するなら、動物病院で使用されているレベルの装置であれば、「放射線障害防止法」に規定される放射線にすら該当しないレベルであると言えます。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペット健康館 - 犬猫用の健康サプリメントの販売、ワンダードリーム様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。



はじめまして、ちょこです。
おれ、おとこなんだけど…
飼い主さんはすぐリボンとか
スカートをはかせたがるんだぁ
画像募集中!!(無料)
画像集

◆獣医師広報板キャンペーン

◆プレゼントコーナー1
ペット用品通販のPeppy社よりすばらしいプレゼントです。 10月は「リラックスカウチ」です。
まったりカーブにとろけるフィット感がたまらない♪
なだらかなカーブが体にフィットしやすく、ゴロンと開放的に眠れます。
大きな子もゆったりと身体を預けてくつろげる、猫専用ベッドです。
少し高い位置で落ち着いて眠れるカウチ型。
毛がからみにくく、サラッとした肌触りのラタン調素材です。
1名様にプレゼントします。
希望者はここをクリック

◆Twitter
獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

◆FaceBook
獣医師広報板の最新更新情報をFaceBook(主宰者川村幸治のページ)でお知らせしております。

◆獣医師広報板からのお願い
獣医師広報板をご利用、本当にありがとうございます。
獣医師広報板は個人サイトですが、その運営はボランティアスタッフが担い、運営資金はサポーターの応援に頼っています。
獣医師広報板は多額の累積赤字を計上しております。
サポーターは企業でも個人でも結構です。
ぜひ、獣医師広報板をサポーターとして応援ください。

◆動物由来感染症関連リンク(外部リンク)

◆電子図書
電子図書「"犬と麻薬のはなし−麻薬探知犬の活躍」は、2016年3月4日より第三版になっております。
新しいエピソードも追加され、データーも更新されています。
第一版、第二版を読まれた方も、是非第三版をお読みください。
犬と麻薬のはなし−麻薬探知犬の活躍−第三版2016/03/04公開

◆獣医師広報板の主張
★ペットを一生責任持って飼えるか、飼う前によく考えましょう。
終生飼育啓蒙ポスター(pdfファイル)
こども安全サイト宣言
迷子犬を飼い主の元に返すために!
薬物流通お断り宣言
★2013年5月26日更新:犬ブルセラ病撲滅を目指して

◆PC版コンテンツ利用数ベスト10(9月期)
  1. 飼い主募集セミナイベント(47,183)
  2. 迷子動物、保護動物掲示板(27,664)
  3. 動物よくある相談( 25,356)
  4. 迷子動物・都道府県別確認先一覧(13,482)
  5. 犬のカロリー計算(13,243)
  6. 動物関連・求人求職掲示板(12,955)
  7. 猫のカロリー計算(11,377
  8. 犬・猫と人間の年齢換算表(9,690)
  9. 動物の愛護セミナイベント(9,536)
  10. 動物園・水族館(フリーク)セミナイベント(3,771)
コンテンツ別アクセス数

◆新着お薦め本

お薦め本の登録依頼はフォームでお願いします。(登録無料)

◆新着リンク

リンク登録依頼はフォームでお願いします。(登録無料)
獣医師広報板はトップページからの相互リンクを歓迎します。
ブログや携帯サイトの登録依頼も歓迎です。

◆新着画像

新潟市水族館マリンピア日本海
カマイルカ。

画像の登録依頼はメールでお願いします。(登録無料)

◆プロフェッショナルセミナー・イベント

セミナー・イベント情報はメールにて広報内容を送ってください。(掲載無料)

◆一般市民向けの動物に関するセミナー・イベント
★毎週土曜日午後1時〜4時
ペットロスホットライン
ペットロスホットラインは、今のお気持ちをお聴きする電話です。
悲嘆という経験とどう折り合いをつけて人生を生きていくかは、自分自身にしか決められないことですし、皆さんお一人お一人がその力を持っていると私たちは信じています。
★東京・大阪
★WEB講座
★〜10月19日受付:東京都目黒区
★〜10月22日:東京都渋谷区
★〜10月29日:愛知県名古屋市
★〜10月29日<
★〜10月31日:東京都武蔵野市
★〜11月12日:神奈川県横浜市
★10月19日:和歌山県串本町
★10月20日締め切り,28日開講:北海道江別市
★10月21日:東京都渋谷区
★10月21日:滋賀県近江八幡市
★10月21日-22日:宮城県気仙沼市
★10月21日-22日:栃木県那須塩原市
★10月21日-22日:東京都台東区
★10月21日-22日:広島県広島市
★10月21日,22日,28日,29日:大阪府大阪市
★10月22日:京都府京都市
★10月22日:東京都文京区
★10月22日:東京都武蔵野市
★10月22日,29日:兵庫県神戸市
★10月24日締め切り,11月4日開講:東京都小平市
★10月27日:東京都世田谷区
★10月28日-29日:東京都文京区
★10月29日:埼玉県草加市
★10月29日:東京都文京区
★10月29日:大阪府大阪市<
★10月29日:福井県越前市
★10月31日-11月12日:栃木県宇都宮市
★11月3日:京都府京都市<
★11月3日・4日:愛知県名古屋市
★11月3日-9日:東京都多摩市
★11月5日:東京都八王子市
★11月11日:東京都武蔵野市
★11月18日:奈良県宇陀市
★12月3日:愛媛県松山市,2018年1月20日:新居浜市,2月10日:西予市
★12月3日:東京都豊島区
★12月9日-10日:沖縄県宜野湾市
★2018年2月20日-4月8日:神奈川県横浜市

セミナー・イベント情報はメールにて広報内容を送ってください。(掲載無料)

◆動物の譲渡会情報
★毎日:愛知県名古屋市西区
★毎日:埼玉県上尾市
★毎日:神奈川県藤沢市
★毎日:広島県広島市
★平日:熊本県熊本市
★水曜日〜日曜日:茨城県水戸市
★譲渡前講習会問い合わせ:兵庫県姫路市
★10月19日,28日,29日:北海道札幌市
★10月20日:千葉県柏市
★10月21日:東京都渋谷区
★10月21日:神奈川県茅ヶ崎市
★10月21日:大阪府高槻市
★10月21日:大阪府堺市
★10月21日:愛知県日進市
★10月21日:大阪府枚方市
★10月21日:大阪府高槻市
★10月21日:東京都青梅市
★10月21日:千葉県柏市
★10月22日:東京都目黒区
★10月22日:千葉県市川市
★10月22日:千葉県千葉市
★10月22日:東京都世田谷区
★10月22日:東京都町田市
★10月22日:神奈川県横浜市
★10月22日:神奈川県川崎市
★10月22日:大阪府堺市
★10月22日:東京都葛飾区
★10月22日:東京都清瀬市
★10月22日:兵庫県神戸市
★10月22日:埼玉県川越市
★10月22日:神奈川県横浜市
★10月22日:東京都中野区
★10月22日:群馬県高崎市
★10月22日:東京都杉並区
★10月22日:東京都中央区
★10月22日:東京都中央区
★10月22日:福島県郡山市
★10月22日:秋田県横手市
★10月22日:奈良県奈良市
★10月22日:東京都渋谷区
★10月22日:兵庫県神戸市
★10月22日:愛知県刈谷市
★10月22日:岡山県倉敷市
★10月22日:愛知県名古屋市
★10月22日:東京都板橋区
★10月22日:山梨県甲府市
★10月22日:東京都葛飾区
★10月22日:栃木県那須塩原市
★10月22日:山梨県笛吹市
★10月22日:岡山県岡山市
★10月22日:愛媛県松山市
★10月22日:愛媛県松山市
★10月22日:埼玉県さいたま市
★10月22日:岡山県岡山市
★10月22日:三重県鈴鹿市
★10月22日:愛知県安城市
★10月22日,26日:福岡県北九州市
★10月22日,29日:東京都葛飾区
★10月26日:千葉県富里市
★10月26日,27日:三重県亀山市
★10月27日,28日:東京都新宿区
★10月28日:埼玉県川越市
★10月28日:東京都渋谷区
★10月28日:福島県岩瀬郡
★10月28日:神奈川県横浜市
★10月28日:愛知県名古屋市
★10月28日,29日:神奈川県藤沢市
★10月28日:福井県大野市,11月3日:鯖江市,11月25日:あわら市
★10月29日:東京都豊島区
★10月29日:千葉県柏市
★10月29日:神奈川県綾瀬市
★10月29日:埼玉県戸田市
★10月29日:大阪府枚方市
★10月29日:岡山県岡山市
★10月29日:東京都江東区
★10月29日:東京都武蔵野市
★10月29日:香川県高松市
★10月29日:東京都練馬区
★10月29日:神奈川県横浜市
★10月29日:埼玉県川越市
★10月29日:香川県高松市
★10月29日:千葉県流山市
★10月29日:愛知県名古屋市
★11月3日:奈良県橿原市
★11月3日,4日,5日:東京都武蔵野市
★11月4日:茨城県笠間市
★11月4日:茨城県つくば市
★11月4日:愛知県名古屋市
★11月4日,5日:北海道上富良野町
★11月5日:東京都港区
★11月5日:東京都清瀬市
★11月5日:東京都町田市
★11月5日:長崎県諫早市
★11月5日:大阪府大阪市
★11月5日:岡山県倉敷市
★11月5日,19日:東京都江戸川区
★11月11日:福岡県北九州市
★11月11日:熊本県八代市
★11月11日,12日:東京都世田谷区
★11月12日:東京都八王子市
★11月12日:茨城県つくば市
★11月12日:大阪府大阪市
★11月12日:東京都大田区
★11月12日:埼玉県新座市
★11月12日:東京都町田市
★11月12日:兵庫県神戸市
★11月12日:東京都渋谷区
★11月12日:東京都渋谷区
★11月18日:東京都豊島区
★11月18日,19日:神奈川県横浜市
★11月19日:千葉県千葉市
★11月19日:秋田県秋田市
★11月19日:東京都練馬区
★11月19日:三重県三重郡
★11月19日:東京都東村山市
★11月19日:茨城県土浦市
★11月19日:福井県福井市
★11月19日:和歌山県和歌山市
★11月19日:長崎県大村市
★11月26日:東京都葛飾区
★11月26日:東京都渋谷区
★12月3日:東京都杉並区

譲渡会情報はメールにて広報内容を送ってください。(掲載無料)
動物譲渡の表現について

◆獣医師広報板メニュー
◆モバイル◆
獣医師広報板
i-mode,au,soft-bank携帯対応獣医師広報板2D-code
docomo,au,soft-bank
スマートフォン対応
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンク広告募集サポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2017 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。