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獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃん保護動物の譲渡に避妊・去勢は必ず必要か
2017年5月29日:ムクムク(川村幸治)
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元発言(facebook) いいね:181人,コメント:86件,シェア:7件(クリック)
先日、週刊雑誌にある動物愛護団体の活動に批判的な記事が出ました。
私は、ふるさと納税自体の異常性を訴え、ふるさと納税の撤廃ないしは改善を呼び掛ける書き込みをしましたが、記事の中の「避妊手術の是非」について書かせていただきます。
ずいぶん、避妊手術せずに譲渡していることを絶対悪のように書かれていましたが、だとすれば行政の譲渡は許されざるものですね。
避妊手術してから渡していません。
また、そのことを非難している動物愛護団体も避妊手術をせずに譲渡したことが無いですか。
私も、動物愛護団体から成猫の譲渡を受けたことがあるが、睾丸が付いていた。
去勢手術をしてから居間に移動させたが、手術前は入院室であった。
そんな感じで、動物愛護はやってきたわけで、何か今になって避妊手術をせずに譲渡することが絶対悪のように言われるのは違和感がある。
印象操作だと考えています。

●Megumi Takedaさんのコメント
 Miho Saitoh のコメントに対して、一部注釈させていただきます。日本では誤解されていますが、ドイツでは犬猫の去勢はそれほど熱心ではありません。しかし近年(2013年に連邦動物保護法で猫の繁殖制限が盛り込まれた)こともあり、猫では、去勢は重要視されています。ティアハイムでは譲渡する猫では全て去勢してから譲渡する方針のところが多いと思います。例えばリンクのティアハイムのHP(2015年の記述)から。W?hrend bei Katzen die Kastration beider Geschlechter ein absolutes ?Mu?“ ist, sieht die Situation bei Hunden vollkommen anders aus.オスメスとも去勢手術は猫では絶対に「必須」ですが、犬の状況は全く違って見えます。 つまり犬と猫では、ドイツのティアハイムではかなり考え方に違いがあるということです。しかし犬においても、必ずしも去勢しないで譲渡しているわけではありません。私の記憶では、6割が去勢されているという統計があったはずです。私見ですが、私は保護犬猫を譲渡する場合は、日本では去勢済みであることが望ましいと思います。なぜならば、日本は諸外国と異なり、一度望まない繁殖が起きれば、生まれた犬猫の殺処分のハードルが極めて高いからです。だからこそ、事前に繁殖制限することが、日本ではより重要です。ドイツのように、不要犬猫などを年間50万頭も捨てて、50万頭近くを民間人ハンターが射殺して、警察官も職務で射殺するなんてことは日本ではできないでしょう。全ドイツのティアハイムでの犬の平均殺処分率は東京都の2倍以上ですし
https://www.tierheim-vielau.de/?page_id=1037

●Megumi Takedaさんのコメント
 現在アメリカでは、むしろ早期の去勢手術を推奨しています。For decades, veterinarians have been taught to wait until a dog or cat is 6 months of age before performing ovariohysterectomy or castration. Today, many shelters and high-volume shelter clinics perform sterilization sur- geries in puppies and kittens as early as 6 to 8 weeks of age. 数十年来獣医師は、犬または猫が6カ月齢に達するまで卵巣摘出術または去勢を行うまで待つように教えられてきました。今日では、多くのアニマルシェルターや大規模アニマルシェルターの獣医クリニックでは、早い時期の6?8週齢の子犬や子猫で不妊去勢術を行っています(2017年)。
https://www.petmd.com/dog/care/evr_determining_best_age_to_spay_or_neuter

●Megumi Takedaさんのコメント
 個人的には、6週齢とは随分早いとは思いますが。しかし最初の発情が来るまでに不妊去勢は済ませておいたほうが良い言うのは通説だと思います。なぜならば、一度でも発情を経験すれば、不妊去勢しても発情行動が起きることが多いからです。発情が最初に来るのは猫で生後半年前後、犬はもう少し遅いといった感じでしょうか。不妊去勢が遅れるという点でも、私は元野良猫の一般譲渡は難しいと思う理由の一つです。成猫で何度も発情を経験していると、不妊去勢しても発情行動が残る場合が多いからです。たとばオス猫のスプレーやオスメスとも発情期特有の鳴き声などです。それは多くのケースで見ています。

●Megumi Takedaさんのコメント
 ついでに、不妊去勢手術に適した週齡に関する、ヨーロッパの文献も調べてみました。Als Fr?hkastration wird die Kastration einer Katze oder eines Katers bezeichnet, die zwischen der 6 und 14. Lebenswoche stattfindet. 早期の去勢として、オス猫もしくはメス猫の去勢手術が求められ、6週から14週の間で行われます。(ドイツ)。2015年1月22日。
https://www.katzen-fieber.de/kastration.php

●Megumi Takedaさんのコメント
 そうそう、理想は立派なシェルターがたくさんあることではなく、保護すべき犬猫がいないことです。

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