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獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃんいわゆる欧米と日本の動物福祉について基本的な考えの違い
2021年5月21日:ムクムク(川村幸治)
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こどもあんぜんサイト宣言

元発言(facebook) いいね:226人,コメント:20件,シェア:5件(クリック)
数日前、イギリスで新しい動物愛護に関する法律に関するニュースをアップした。
ずいぶん歓迎する向きがあるが、イギリス人と日本人とは動物愛護の基本的な感覚が違うように感じている。
イギリス人は苦しめないのが動物福祉だと考えているように思う。
日本人は、どのような状況でも生かし続けるのが動物福祉だと考える。
実際、双方の国の動物病院での安楽死の実施は、おそらく桁違いにイギリスの方が高いだろうと想像している。
国民性が違えば、動物愛護の中身も違う。
日本人はとてもウエットである。
どちらがいいとは言わないが、同じ動物愛護という単語であっても、民族性によって解釈や行動は違うと言うことは理解しておかなければならない。

元発言(facebook) いいね:125人,コメント:5件,シェア:3件(クリック)
昨日、イギリスなどのいわゆる欧米の動物福祉は、動物を苦しめないと言うことを基本にしているが、日本では、生かし続けるのが動物福祉とされると書いたところ多くのいいねやコメントを頂戴しました。
ありがとうございます。
コメントに中には、欧米との違いをあまりご存じなかった人もいらっしゃいました。
そんな人に以前流されたニュースを紹介します。
リンク先は欧米(英語圏)の動物病院の様子である。
欧米の動物病院にはこんなルールがある。待合室にあるロウソクに火が灯っていたら、「ペットと別れを告げている人がいる」という合図
いろんな理由で、安楽死を行うときは待合室にキャンドルをともして、静かにするようにお願いしているそうである。
つまり、安楽死は特別なことでなく、待合室の人達にも秘密にするどころか静かにするように協力をお願いすることなのである。
欧米と言っても国によっても、民族によっても、宗教によっても動物福祉の考えは違うだろう。
しかし、私にはいわゆる欧米の動物病院の普通の風景に思える。
実際、私は今まで診察した欧米人はまず生き残るかどうか聞かれ、治療費を聞かれ、安楽死を申し出られることが少なくなかった。
日本人とはずいぶん違うと感じたものである。
日本人がこのような動物病院での安楽死をどう感じるか、そして、欧米人が日本の生きていることが幸せとするシェルターを見学したらどう感じるか。
多分、双方違和感があるだろう。
よく、動物愛護講演会があり、欧米ではと話される人がいる。
でも、私には本当のことを言っているように思えない。
日本人が動物福祉の基本としている「生きているだけで幸せなのだ」と欧米の「苦しめない」の違いがあると言うことをきちんと話しているとは思えない。
動物福祉の基本的な考えが違うのに、欧米は進んでいて、日本は遅れているはないだろう。
それぞれ、基本とする考えが違うのだから、欧米は欧米、日本は日本。
私はそれでいいと思っています。

元発言(facebook) いいね:187人,コメント:23件,シェア:7件(クリック)
さて、いわゆる欧米の動物福祉は苦痛を取り去ることことが大事であり、日本の動物福祉はとにかく生かしておくことが大事の第三話です。
よく、ドイツでは殺処分ゼロであると日本の有名動物愛護家やマスコミはおっしゃる。
少しネットを検索し、現地を見てきた人の記事をチェックしました。
以下のサイトには次のように書かれている。
>ドイツ動物保護連盟は、ティアハイムの運営において「基本的には殺処分をしてはならない」という指針を定めている。ただし、必ずしも動物を殺さないということではなく、動物福祉の観点から、治る見込みがないケガや病気に動物が苦しんでいる場合は殺処分(=安楽死)が必須であるとも定めている。安楽死をするか否かは獣医師が判断しており、こうした点は神奈川県動物保護センターにも共通するところがある。
ティアハイムとは〜ペット先進国ドイツの動物保護事情
また、次のサイトでは以下のように記述されていました。
>「ドイツでは殺処分がゼロだ」と良く聞きますが、本当かどうか尋ねたところ、答えは「No」でした。
この施設では年間で1〜2頭、動物病院に行き、薬を使って殺処分を行っているそうです。殺処分される対象は、凶暴な犬や過剰に臆病な犬など、人と一緒に生活するのが困難でトレーニングしても改善の見込みがない場合や、酷い痛みなどの苦しみを伴う不治の病だと獣医が判断した場合です。
Vol.41 ドイツの動物保護施設ティアハイムを訪れて知った殺処分の現状
以下のサイトでは以下のように記述されています。
>ところが、実際には殺処分はゼロではないそうです。殺処分せざるを得ない状況があるのです。それは、生き続けることが苦痛でしかないと思えるペットの場合です。例えば、末期がんで苦しんでいる、不治の伝染病、高齢のため足腰が立たなくなったペットは殺処分の対象にされるのです。これらのように苦痛を伴いながら生かし続けることは、動物虐待に当たるという考え方に基づくからだそうです。
ペットの殺処分がゼロの国はあるのか(法苑180号)
つまり、動物が苦しんでおり助けられない場合は、安楽死をおこなうと言うことです。
これがドイツでの基本的な動物福祉の考えだと思います。
しかし、日本に伝わるときにこの部分は完全に抜け落ちます。
ドイツは殺処分ゼロなんだ。
だから、日本は何があっても犬猫を殺処分してはならぬ。
つまり、日本は、本当のドイツの動物福祉を目標としているのでなく、架空の夢の国ドイツを目指していると言えると思います。

元発言(facebook) いいね:88人,コメント:7件,シェア:2件(クリック)
いわゆる欧米の動物福祉は苦痛を取り去ることことが大事であり、日本の動物福祉はとにかく生かしておくことが大事の第四話です。 第三話ではドイツのティアハイムの方針について書きましたが、ではその他のいわゆる欧米の愛護団体シェルターはどうなのかと言うことについて考えてみました。
多分星の数ほど愛護団体やシェルターはあると思うのですが、私が欧米の愛護団体でよく名前を聞くのがPETA。
なんせ、行動が派手で、マスコミがよく取り上げるので私のような一般人も知っている団体です。
で、「PETA」で検索してみました。
wikipediaには殺処分についてこのように書かれていました。
>保護した動物の安楽死
The Virginia Department of Agriculture and Consumer Services(VDACS)の2012年の調査によれば、90%近くが PETA のアニマルシェルター(英語版)(捨てられた動物や迷子になった動物たちを一時的に預かる施設)で安楽死されているという[148]。2012年に保護した犬や猫1843頭のうち、1647頭は安楽死処分となった[149]。また、1998年以来、31,190頭の動物が PETA の手によって安楽死された[150]。
動物の倫理的扱いを求める人々の会
また、事件もあるようです。
>ペットのチワワを殺処分された家族が、PETAを相手取り900万ドル(約11億円)という巨額の損害賠償を求めて訴訟を起こした。
ペットを殺処分された家族、11億円の損害賠償求め動物愛護団体を告訴
日本では動物愛護団体のシェルターと言えばノーキルが一般的ですが、欧米では議論があり、必ずしも全ての団体がノーキルというわけではないようです。

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