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獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃん二酸化炭素ガスよりも苦しまない殺処分方法はないですか
2023年5月21日:ムクムク(川村幸治)
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ネットをぶらぶらしているとこんな質問を見た。
二酸化炭素ガスよりも苦しまない殺処分方法はないですか。
私なりに、説明したいと思います。
まず、死にいたる障害が起こった場合、動物は普通苦しみます。
例えば、激しく吐くとか、著しい呼吸困難とか、全身のけいれんとかです。
筋弛緩剤などは呼吸筋が活動しませんので、呼吸できなくて苦しむわけです。
では、そのような苦しみを感じさせない方法が大きく二通りあります。
ひとつは脳を銃撃するとか、首をへし折るような一瞬にして死に至らせる方法です。
もうひとつは、まず麻酔をかけて動物の意識を消失させ、その上で死に至らせる方法です。
意識がないので、何をしても動物は苦しまずに死に至ります。
この二通りの方法が、あると言うことをまず理解してください。
で、主題の「二酸化炭素ガスよりも苦しまない殺処分方法はないですか。」ですが、動物の条件は同じではないです。
例えば犬でも、へその緒がまだぶら下がっているような子犬と先程人に大けがさせた筋肉質の大型犬では条件が違います。
猫でも同じように、ベイビーと歯と四本の足の爪で抵抗する人慣れしていない猫では条件が違います。
双方ともベイビーの場合は頸椎脱臼(首をへし折る)のも速やかな死に至りますし、何らかの麻酔薬を過量腹腔注射しても、数分で死に至るでしょう。
問題は、全身で抵抗してくる咬傷大型犬や人慣れしていない成猫です。
何かというと静脈注射が最上とおっしゃる自称愛護家がいらっしゃいます。
では、私から質問します。
どうやって静脈注射するのですか?
やれる物ならやってみてほしいくらいです。
例えば、網でもかぶせて器具や多人数で押さえつけて静脈注射したとします。
それ安楽死ですか?
それ虐待ですよ。
現場はいろんなことを考えます。
例えば、麻酔の吹き矢で眠らせて、それから静脈注射する。
または、ごちそうに睡眠薬を入れて眠らせ、それから静脈注射する。
これなら出来ますが、問題はひとつあります。
動物はいきなりは寝ないのです。
だんだん眠くなる。
しかし動物は興奮していますので、必死になって暴れ、体を打ち付けたりします。
落ち着いている動物は割と静かに寝ていきますが、興奮している動物は暴れることもあります。
落ち着いている動物には、老齢動物や病気で弱っている動物が代表的です。
興奮して暴れる動物は、怖いです。
うかつに近づくことが危ない。
私は、もう寝ただろうと思って手を出して大けがしたことがあります。
ベイビーや老齢動物、病気で弱っている動物はどのような処置でも暴れることは少なく、元気な動物は脳への銃撃のような一瞬の処置でない限り、暴れることがある。
で、私なりに考えてみました。
二酸化炭素ガスを密室に注入する方法というのは、十分の濃度になるまで元気な動物は暴れる時間がある。
二酸化炭素ガス自体は刺激性がないガスなので、存在に気がつかないのですが、元気な動物を密室に入れたら普通暴れる。
ならば、このような方法はどうか。
野外訓練でくぼみに入った隊員がそのまま眠り死に至ったり、お棺に充満したドライアイスからの二酸化炭素ガスで顔を故人にすり寄せた方がそのまま死んでしまった事件があります。
つまり二酸化炭素ガスは空気より重い。
くぼみにたまりますし、くぼみにおちた動物はそこが十分な濃度の二酸化炭素ガスが存在すれば、速やかに眠ります。
であるのなら、事前に箱の底に十分な濃度の二酸化炭素ガスを充満させておき、動物をスロープでくぼみに滑らすのはどうだろうと思う。
二酸化炭素ガス濃度検知器はレストランなどの人の集まる所なら大抵ある機械。
その機械をくぼみに設置すれば濃度は分かる。
この方法なら、動物を暴れさせずに意識喪失に持ち込めるように考えています。

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