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獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃん狂犬病鑑定のニュースに「陰性」という単語?
2024年2月28日:ムクムク(川村幸治)
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こどもあんぜんサイト宣言

元発言(facebook) いいね:62人,コメント:12件,シェア:2件(クリック)
昨日、以下のようなニュースがあった。
ーーーーーーーーーー
群馬・伊勢崎市で子ども噛んだ四国犬 狂犬病検査で陰性を確認
ーーーーーーーーーー
狂犬病に対して陰性という言葉が使われている。
私は狂犬病臨床研究会の会員であるが、狂犬病に対して陰性という表現は違和感がある。
我々のような町の獣医師は咬傷犬の診断を求められることが多い。
まず、犬の健康状態や様子をチェックする。
狂犬病特有の神経症状などがないかチェックするのである。
で、私が所属する大阪市獣医師会は鑑定依頼日と一週間後と二週間後の3回診察する。
狂犬病なら症状が変わり、狂犬病特有の症状があられるから、それがないかチェックする。
問題が無ければ、鑑定書を発行する。
狂犬病の症状がないと鑑定するわけであるが、この鑑定書は保健所に届けられる。
では、狂犬病の疑いがあると鑑定された場合は行政に連絡する。
狂犬病の確定診断は脳細胞の検査となるので、脳を取り出されしかるべき検査所に送られる。
その上で、狂犬病と確定されたり、狂犬病ではないと診断される。
記事の犬は生きて鑑定されているようだから、町の獣医師か以下のリンク先にあるように狂犬病予防員の複数回にわたる診断で鑑定されたのだと推定される。
犬による咬傷事故処理マニュアル
そのような流れで狂犬病は診断されるが、陰性という単語を獣医師や行政が使うことはないと思う。

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